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熱にうなされたように ときにあやうさを見せた



熱にうなされたように ときにあやうさを見せた
風にのまれたように ときにはげしさを増した
そこにはきみの問いがあった
怒涛のはてに その生は満たされるのか
それでも きみの 瞳の上をはしったものがあった
空のはてなさに 花のはかなさに 星のきらめきに
その美しさにやどるメッセージがあったのを
ぼくは見のがさなかった

緩慢なせいかつに ときにいらだちを見せた
あさはかな熱狂に ときにかなしみは増した
そこにはきみの問いがあった
ひとしれずとも その花はさきほこるのか
それでも きみの 胸の底をついたものがあった
歌のつきなさに 明日のひとしさに 生のゆたかさに
その絶えまなさに秘めたメッセージがあったのを
きみは見のがさなかった

それは稚拙な荒々しさのなかに
それは痛切な繊細さのなかに

そこにはきみの問いがあった
生かされるもの その性を超えられるのか
それでも きみの 指の先にこめたものがあった
星のありさまに 時のめぐらしに 人のいとなみに
その懐かしさにこめたメッセージがあったのを
ぼくは見のがしはしなかった


*unsung*

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